旧五月廿六日
出荷先の業者さんと、打ち合わせのため小諸へ。
有機農産物を専門に扱う名古屋と東京の問屋さん。
生産者サイドは去年立ち上げた「シバキングループ」と称した北信地域の有機農家グループ。
「シバキン」とは僕の師匠の柴本無農薬菜園の柴本さん率いる生産者グループです。
なぜ「シバキン」かというと柴本勤(しばもとつとむ)の柴と勤をとってシバキン。
新種の菌みたいで繁殖力ありそうなネーミングです。
一個人の有機農家では、ある程度の量を流通に乗せているバイヤーにとっては微々たるもので
なかなか同じ土俵で話しができない現状があったりします。
そこでグループ化して収量と品目を揃えれば、お互いメリットのある話しがしていける、ということでの
グループ立ち上げでした。
バイヤーのお二方ともとても筋の通った方々で、すごく勉強になったし、いい話しが聞けました。
最近はとにかく値段を叩いて、物量を右から左へ動かすだけが仕事と思っているバイヤーが増えているそうです。
現場へ足を運ぶことも減っているようです。
本当に八百屋なの?と言いたくなるような知識不足で、例えばレタスの荷痛みで外葉を向いてから陳列するのは
常識なのに、クレームになったり。
生産者とバイヤーはともに育っていくような感覚で、お互い作るプロと売るプロとして認め合って仕事をしていく意義。
現場を知らず、クレームで片付け、一円でも安くというのでは消費者の方へ本当にいいモノを届けることは不可能です。
別にバイヤーだけのせいではなく、消費者の行動やもちろん生産者側にも要因はあることです。
二人とも現場へ足を運び、生産者と顔を突き合わせていくことで、お互い信頼関係を築いていくという方たちでした。
そういう方が断然クリエイティブな仕事ができると感じました。
今の世の中の構図やら現状やら、いろいろ考えさせられました。
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