旧二月十五日
毎月一回行われている土壌診断勉強会の「土の会」メンバーで岡谷市の
トマト農家さんへ視察見学へ行きました。
ここの農家さんは以前は過剰肥料投入による土壌の塩類集積(窒素などのいわゆる肥料分)
がすさまじく、ECといわれる塩基を示す値もとんでもなく高い数値の畑でした。
あまりにも過剰な肥料分のため、一切の肥料をそれ以上畑へいれることが出来ず
水管理のみでトマト、キュウリの年二作を3年。計六作作ってきたという状況の畑を見せていただきました。
一般的に肥料を多く必要とするトマト、キュウリを水のみで育てるというのは
慣行農家さんにとってはとても勇気のいる決断だったと思います。
現在はようやく塩類集積も落ち着いてきて、生育状態も安定してきているとのことでした。
過剰肥料は病害虫の発生を招き、それを抑えるためにさらに農薬を撒くという悪循環にならず、適正な肥培管理の道へ
切り替えられた様子に他人事ながらホッとしました。
しかしプロ(一応自分もプロですが)の農家さん(特に施設栽培)の見学というのは
管理の様子や細かな工夫など、とても勉強になります。
自分にできること、できないこと、やりたいこと、やりたくないことはもちろんありますが、
他の現場を見るということは大事なことだと思います。
経験をつんで一歩づつ階段を上っていきたいです。
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